【トトロ財団編】 クロスケの家

このページでは、「トトロのふるさと財団」の活動拠点「クロスケの家」を紹介します。

 

 

2004年12月8日、トトロのふるさと財団は、マックロクロスケが出てきそうな2階建ての古民家を購入しました。敷地内には、母屋のほか、土蔵、茶工場、お稲荷様などもあり、屋敷林に囲まれています。敷地の広さは約900坪で、屋敷林の裏には小川も流れています。

母屋は、木造瓦屋根の2階建てで、1階が61坪、2階が33坪もあります。昭和30年に埼玉の越生から移築してきた民家で、築100年以上の建物だそうです。大黒柱は、一辺が33cmもある立派なものです。2005年12月より改修工事を行ないました。

土蔵は、昭和20年築、1階、2階とも16.5坪の総2階建てで、壁がだいぶ崩れていたので、2008年12月より伝統工法による補修を開始し2009年3月に竣工、修復が完了しました。マックロクロスケがいろいろな所に隠れています。

茶工場は、当初1階、2階とも約20坪だった養蚕用の小屋で、屋根を延ばして1階部分を約44坪まで拡張してあります。煙出しの屋根は、昔の造りです。危険なので立入禁止でしたが、2010年9月から改修を行い2011年2月に完成しました。茶工場は、養蚕から製茶工場へと移行した遺産として、非常に貴重なものだそうです。茶工場の出入口の妻側上部には、大きなプロペラが付いています。この不思議なプロペラは、茶葉を蒸器にかける作業で熱気がこもるので、取り付けられたものだといいます。改修前の茶工場の屋根は赤茶色でしたが、これはトタン地金が錆びたための変色であり、改修後もそれにならい、屋根の塗装をわざとしていないそうです。

お稲荷様は、庭の一角の樹木に覆われた場所に鎮座し、屋敷守としてこの敷地内を守ってくれています。

2006年3月に募集した活動拠点の名称が「クロスケの家」と決定し、2007年11月11日にトトロのふるさと財団の会員にお披露目されました。入口には、「クロスケの家」の大きな看板がたてられ、「トトロの森行き/和田茶園前」というネコバスのバス停まで作られました。お披露目会には、宮崎駿監督も駆けつけてくれたそうです。

また、2010年9月から茶工場などを改修しましたが、会員向けのお披露目会は、2011年2月19日に行われました。2011年4月2日から一般公開を再開しています。(火曜、水曜、土曜の10:00〜15:00)

トトロのふるさと財団では、2011年3月に小手指の事務所をクロスケの家に移転し活動拠点とするほか、すたれつつある古き文化の伝承の場とすることなどを模索しています。(取得年月日:2004年12月8日、敷地面積:宅地2393u+竹林503u) 

クロスケの家(旧和田家)は、平成24(2012)年12月14日、文化庁の文化審議会から答申がなされ、平成25(2013)年6月21日、登録有形文化財(建造物)に登録されました。登録されたのは、主屋(11-0127)、製茶工場(11-0128)、土蔵(11-0129)の3棟です。旧和田家は、江戸時代から続く農家で、養蚕農家と製茶工場の特徴をあわせもつ珍しい建造物であることから、登録となったものです。

平成25(2013)年11月23日、登録有形文化財のプレートを飾るための立派な木製台ができあがり、記念プレートの除幕式が行われました。

(なお、答申後の平成25(2013)年5月19日、早稲田大学所沢キャンパスにおいて、登録有形文化財(建造物)の登録を記念したシンポジウムと現地見学会が行われました。)

※ 大トトロ
2013年2月、トトロのふるさと基金の「クロスケの家」に、大トトロが出現しました。この大トトロは、2012年12月22日から2013年1月29日まで、渋谷区の国連大学1階で開催された企画展示イベント「トトロの森の仲間たち」で登場した身長2mの大トトロです。
トトロのふるさと基金の依頼により、株式会社ON-ARTが製作したもので、特殊素材を使った柔らかい巨大フィギュアです。尻尾と耳は、着脱可能とのこと。ON-ARTは、所沢にスタジオがあります。(所沢市糀谷138-1)
大トトロは、クロスケの家の真ん中に鎮座し、やっと主役が本来いるべき場所に納まった感じです。

住所:埼玉県所沢市三ヶ島3-1169-1
電話:04-2947-6047
目標:県道179号線「大日堂」交差点の北西方向、宝玉院の東隣
駐車場:ありません。
公開日:「トトロのふるさと基金」ホームページで確認してください。 

 

敷地図

  

入口 母屋
母屋(庭側) 母屋の裏
母屋の1階 母屋の1階
母屋の2階 母屋に鎮座する大トトロ(身長2m)
土蔵(道路側) 土蔵(庭側)
土蔵の紋章(東側) 土蔵の紋章(西側)
土蔵に隠れているマックロクロスケ(他にもいます) 母屋の裏手にある井戸
茶工場(改修前) 茶工場の入口上部にあるプロペラ
茶工場(改修後)  茶工場の内部(改修後) 
お稲荷様 竹林
小川 屋敷林(北側)
トトロの森を再現したジオラマ(蔵に展示)  

 

※ 登録有形文化財(建造物)としての概要

名称:旧和田家住宅(クロスケの家)主屋

年代:明治35頃/昭和32移築・平成23改修

構造:木造2階建、瓦葺、建築面積211u

登録:平成25.06.21

解説:敷地中央に南面して建ち、木造二階建、切妻造桟瓦葺で、周囲に下屋を廻らせる。
東半に土間と事務所を配し、西側の床上部は整型四間取を基本として背面に奥行一間半の下屋を通す。
狭山茶の製茶に用いた広い土間をもつなど県南丘陵部の民家の特徴を伝える。

名称:旧和田家住宅(クロスケの家)製茶工場

年代:明治35/昭和26増築

構造:木造平屋建、鉄板葺、建築面積169u

登録:平成25.06.21

解説:主屋西隣に東西棟で建ち、木造平屋建、切妻造鋼板葺で、東面と南面を下屋とする。
北西寄りの桁行七間梁間三間分が当初の蚕室部で、小屋に二層の簀子床を張る。
養蚕用に建てられ、後に製茶工場とするため拡張された経緯をとどめ、生業の変遷過程を示す。

名称:旧和田家住宅(クロスケの家)土蔵

年代:明治20頃/明治35頃移築・平成20改修

構造:土蔵造2階建、瓦葺、建築面積50u

登録:平成25.06.21

解説:主屋南側に東西棟で建ち、土蔵造二階建、置屋根式の桟瓦葺である。
北西面に、茶葉乾燥用のノキバと称する下屋を廻らす。
外壁は腰を洗出し仕上げ、上部を漆喰塗として水切を廻らし、北面の上下階に二箇所ずつ窓と戸口を設ける。
茶農家の屋敷構えを整える土蔵。

登録有形文化財プレートを飾った台

登録有形文化財(建造物)プレート

 

○ 「もりのたね」

「もりのたね」は、狭山丘陵で間伐された広葉樹を使用し作品化したものです。ストラップ、ペンダント、髪留めの3種類があり、クロスケの家で販売されています。一つひとつがすべて手作りのため、大きさも形も、色も木目も、同じものはありません。これらの商品は、クロスケの家のすぐ近くで、オリジナルオーダー家具づくりをしている家具作家の田中英一さん(ラボラトリー代表)により、製作されています。

トトロのふるさと基金が取得したトトロの森の維持管理活動に伴い、間伐された樹木は使途が見つからないまま放置されてきました。これらを有効に活用する試みのひとつとして、田中英一さんにより「もりのたね」が創作され、TOTORO FUND SHOPのオリジナルグッズとして、2011年10月1日より販売されているものです。

(参考)ラボラトリーのアトリエ
所沢市三ヶ島1-257-1 (電話04-2946-9555)
http://www.labo-style.com

ラボラトリーのアトリエ もりのたね

 

 

 

 

※ 古民家付き農園「Corot(コロット)」

所沢市山口にある古民家付き農園「Corot」では、農業体験だけでなく、かまどや囲炉裏、五右衛門風呂などを使って、昔ながらの生活を体験することができます。

管理運営しているのは、峯岸祐高さんで、樹齢900年のケヤキが目印の古民家を、祖父母から引き継ぎました。利用者から、農業体験した後このまま泊まれたらいいのにという要望がきっかけで、平成22(2010)年に「農家民宿」の許可を取得したそうです。

運営形態は、農業体験、貸し農園、宿泊体験、ワークショップなどで、地域とのつながりや環境を大切にした事業を展開しています。

(Corotの意味は、フランスが打ち上げた宇宙望遠鏡コロー衛星に由来し、コロコロ転がる石をイメージしているそうです。)

住所:埼玉県所沢市山口2040
電話:04-2930-4202
交通:西武狭山線「下山口駅」または「西武球場前駅」下車徒歩15分
http://www.corot.bz/

 

Corot(コロット) 五右衛門風呂

  

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