◎「となりのトトロ」全セリフ集

 

チャプター1

(さんぽ)

♪あるこう あるこう わたしはげんき

♪あるくの だいすき どんどんいこう

♪さかみち トンネル くさっぱら

♪いっぽんばしに でこぼこじゃりみち

♪くものすくぐって くだりみち

 

♪あるこう あるこう わたしはげんき

♪あるくの だいすき どんどんいこう

♪きつねも たぬきも 出ておいで

♪たんけんしよう はやしのおくまで

♪ともだちたくさん うれしいな

♪ともだちたくさん うれしいな

 

チャプター2

サツキ「お父さん、キャラメル。」

お父さん「おっ、ありがとう。くたびれたかい?」

サツキ「ううん」

お父さん「もうじきだよ。」

サツキ「あっ! メイ、隠れて!」

サツキ「お巡りさんじゃなかった。おーい!」

サツキ・メイ「アハハハ…」

お父さん「お家のかたは、どなたか、いらっしゃいませんか?」

お父さん「あっ、どうも。」

お父さん「草壁です。引っ越してきましたぁ! よろしくお願いしまーす。」

カンタの父「ご苦労さまです。」

お父さん「どうもありがとう。」

お父さん「さあ、着いたよ。」

サツキ「わあっ!」

メイ「あー、待って。」

お父さん「よっ!」

サツキ「メイ、橋があるよ。」

メイ「ハシ?」

サツキ「魚! ほら、また光った。」

お父さん「どうだい。気に入ったかい?」

サツキ「お父さん、ステキね! 木のトンネル!」

サツキ「あーっ、あの家?」

メイ「わーっ。」

サツキ「早くーっ。」

サツキ「わあーっ、ボロッ!」

メイ「ボロ〜ッ!」

サツキ「お化け屋敷みたい!」

メイ「お化け?」

サツキ「アハハハ… あっ。 フフッ、腐ってる。」

サツキ・メイ「ワハハハ… アハハハ…」

メイ「こわれるーっ。」

サツキ「こわれるーっ。アワワワ…」

サツキ・メイ「アハハハ…」

サツキ「メイ、見てごらん。ほらっ。大きいね。」

メイ「クション。」

サツキ「フフフ…」

サツキ「お父さん、すごい木!」

お父さん「ああ、クスの木だよ。」

サツキ「へぇーっ。クスの木。」

メイ「クスノキ!」

サツキ「あっ?」

お父さん「おっと…」

サツキ「ドングリ!」

メイ「うわっ、見せて!」

サツキ「あっ、また…」

メイ「ああっ。ん? あっ、あった! うん?」

お父さん「こらこら。雨戸が開けられないじゃないか。」

メイ「ドングリ!」

サツキ「部屋の中にドングリが落ちてるの。」

メイ「上から落ちてきたよ。」

お父さん「ふーん… リス…でもいるのかな?」

サツキ・メイ「リス?」

お父さん「それともドングリ好きのネズミかな?」

サツキ「えーっ。」

メイ「メイ、リスがいい!」

運転手「これ、どこへ運びます?」

お父さん「あっ、ここへ… 今開けます。」

お父さん「サツキ、ウラの勝手口を開けて」

サツキ「はーい。」

お父さん「行けばすぐわかるよ。」

サツキ「うん。」

 

チャプター3

サツキ「ほら、おいで。」

メイ「待ってー。」

サツキ「ほら、早くーっ。」

メイ「ああっ…」

ススワタリ「(ザザザ…)」

サツキ「ハッ?」

サツキ・メイ「ワアアア〜ッ!!」

サツキ「行くよ。」

メイ「うん。」

メイ「おフロ。」

サツキ「うん。」

サツキ「いないね。」

メイ「…うん。」

お父さん「そこは、おフロだよ。」

サツキ「お父さん、ここに何かいるよ。」

お父さん「リスかい?」

サツキ「わかんない。」

サツキ「ゴキブリでもない。ネズミでもない。黒いのが、いっぱいいたの。」

お父さん「ふーん。」

お父さん「うむ…」

サツキ「どう?」

お父さん「こりゃ、マックロクロスケだな。」

サツキ「マックロクロスケ? 絵本にでてた?」

お父さん「そうさ。こんないいお天気に、お化けなんか出るわけないよ。」

お父さん「明るい所から、急に暗い所に入ると、目が眩んで、マックロクロスケが出るのさ。」

サツキ「そっか!」

サツキ「♪マックロクロスケ出ておいで。」

サツキ・メイ「♪出ないと目玉をほじくるぞ。」

ススワタリ「(ザザザ…)」

サツキ・メイ「アハハハ…」

お父さん「さあ仕事、仕事。二階の階段は、いったい、どこにあるでしょうか?」

サツキ「えっ?」

お父さん「階段を見つけて、二階の窓を開けましょう。」

サツキ「はーい!」

メイ「あっ、メイも!」

メイ「お便所!」

サツキ「アレーッ?」

サツキ「アレーッ?」

メイ「アレーッ?」

サツキ「アレーッ?」

メイ「アレーッ?」

サツキ・メイ「アハハハ…」

メイ「アレーッ?」

サツキ「ない!」

メイ「ない! エイッ! いたーい。」

サツキ「あっ! メイ、あったよーっ。」

 

チャプター4

サツキ「まっくらだね。」

メイ「マックロクロスケ…」

サツキ「あっ?」

メイ「ドングリ…」

サツキ・メイ「♪マックロクロスケ出ておいでーっ。」

ススワタリ「(ザザザ…)」

サツキ・メイ「ワーッ…」

サツキ「マックロクロスケさん、いませんか?」

サツキ・メイ「ハッ。」

メイ「わっ。」

ススワタリ「(ザザザ…)」

メイ「うん?」

サツキ「お父さーん。やっぱりこの家、何かいる。」

お父さん「そりゃあスゴイぞ!」

お父さん「お化け屋敷に住むのが、子供の時から、お父さんの夢だったんだ。」

お父さん・運転手「ああっとォ!」

サツキ「大変!」

メイ「ワッ!」

メイ「とった! おねえちゃーん!」

カンタのばあちゃん「おお?」

メイ「わっ。」

お父さん「メイ?」

ばあちゃん「ハハハ。元気だネー。」

お父さん「この家を管理されてる、隣のおばあちゃんだよ。応援に来て下さったんだ。」

サツキ「サツキに… 妹のメイです。こんにちは。」

ばあちゃん「はい、こんにちは。賢そうな子だよぉ。」

ばあちゃん「こんなに急ぎでなきゃ、家の手入れも、しといたんだけんど…」

お父さん「ハハ… これで充分ですよ。」

ばあちゃん「いま時分は田んぼが忙しくて、んでも時どき掃除は、しといたんだ。」

サツキ「メイ、手まっくろじゃない。どうしたの。」

メイ「マックロクロスケ逃げちゃった。」

サツキ「ああっ、メイの足!」

メイ「あっ。」

サツキ「ああっ、私のもマックロ。」

ばあちゃん「ほぉほぉ。イヤイヤイヤ…」

ばあちゃん「こりゃ、ススワタリが出たな。」

サツキ「ススワタリ?」

サツキ「ススワタリって、こんなんで、ゾワゾワ〜ッて動くもの?」

ばあちゃん「んだ。だあれもいねぇ古い家に湧いて、」

ばあちゃん「そこら中、ススと埃だらけにしちゃうのよ。」

ばあちゃん「小ちぇー頃には、わしにも見えたが…」

ばあちゃん「そうか、あんたらにも見えたんけぇ。」

お父さん「そりゃ妖怪ですか?」

ばあちゃん「そったら恐ろし気なもんじゃねえよ。」

ばあちゃん「ニコニコしとれば、悪さはしねぇし、」

ばあちゃん「いつの間にか、いなくなっちまうんだ。」

ばあちゃん「今頃、天井裏で、引っ越しの相談でもぶってんのかな。」

サツキ「メイ、みんな逃げちゃうってさ。」

メイ「つまんない。」

サツキ「だって、こーんなの出てきたら、どうすんの?」

メイ「メイ、こわくないもん。」

サツキ「あら、じゃあ夜になっても、お便所、一緒に行ってやんない。」

ばあちゃん「ヘヘヘ… さあさ、掃除しよう。川で水、汲んで来ておくんな。」

サツキ「川で?」

メイ「メイも行く!」

 

チャプター5

サツキ・メイ「アハハハ…」

サツキ「メイは、そこで待ってな。」

メイ「お魚とれた?」

サツキ「おばあちゃーん。出たーっ!」

ばあちゃん「よーく漕ぎな。水がちめたくなるまで。」

サツキ「はーい。」

サツキ「ん? あっ、さっきの… なあに、ご用?」

カンタ「カアちゃんが、ばあちゃんに…」

サツキ「なあに?」

カンタ「ん」

サツキ「えっ?」

カンタ「ん…!」

サツキ「あっ… あ。ね、待って! これ何?」

ばあちゃん「カンタかぁ?」

カンタ「やーい、おまえん家… おっばけやーしき〜。」

ばあちゃん「カンタ!」

サツキ「ベー!」

お父さん「ハハハ…そういうのお父さんにも覚えがあるなあ。」

サツキ「男の子キライ!」

サツキ「でも、おばあちゃん家のオハギは、とーってもスキ!」

ばあちゃん「たんと、お上がり。」

サツキ「ご苦労さま。」

お父さん「どうもありがとうございました。」

サツキ・メイ「さよならー。」

サツキ「わあっ!」

メイ「お父さん、お家ボロだから潰れちゃうよ。」

お父さん「ハハハ… 引っ越したばかりで、潰れるのは困るな。」

サツキ「ハッ。」

お父さん「ワッハッハッハ… みんな笑ってみな。おっかないのは逃げちゃうから。」

お父さん「ハッハッハ…」

メイ「メイ、こわくないもん。」

サツキ「ハッハッハ…」

メイ「こわくないもん。」

サツキ「エヘヘヘ…」

メイ「きゃあ。」

お父さん「ガオー! ガオー!」

サツキたち「アハハハ…」

 

チャプター6

サツキ・メイ「イッチニ、イッチニ、イッチニ…」

お父さん「それ、がんばれ、がんばれ。」

お父さん「よーし。洗濯、おわり。」

サツキ・メイ「わーっ。」

サツキたち「しゅっぱーつ!」

サツキたち「キャーッ。」

サツキ「おばあちゃーん! こんにちはー。」

お父さん「ご精が出ますね。」

ばあちゃん「お揃いでお出かけかーい?」

サツキ「お母さんのお見舞いに行くの。」

ばあちゃん「そりゃエライよなー。よろしく言っとくれーっ。」

サツキたち「はーい。」

カンタ「べー!」

サツキ「べー!」

サツキ「あっ、こっちこっち…」

サツキ「こんにちは。」

患者「いらっしゃい。」

メイ「あーっ。お母さん!」

お母さん「メイ。よく来てくれたわね。」

メイ「お父さん、道、間違えちゃったんだよ。」

お母さん「そーお… いらっしゃい。」

サツキ「今日、田植え休みなの。」

お母さん「あっ、そうか。」

メイ「お父さん、先生とお話してる。」

お母さん「みんな来てくれて嬉しいわ。新しいお家はどう? もう落ち着いた?」

お母さん「ん。えっ、お化け屋敷?」

サツキ「うん。」

メイ「お母さん、お化け屋敷スキ?」

お母さん「もちろん! 早く退院して、お化けに会いたいわ。」

サツキ「よかったね。メイ。」

メイ「うん。」

サツキ「心配してたの。お母さんがキライだと困るなって。」

お母さん「サツキとメイは?」

サツキ「スキ!」

メイ「メイ、こわくないよ。」

お母さん「フフフ… メイの髪の毛、サツキが結ってあげてるの?」

サツキ「うん。」

お母さん「じょうずよ。いいね、メイ」

メイ「でも、おねえちゃん、すぐ怒るよ。」

サツキ「メイはおとなしくしないからよ。」

お母さん「サツキ、おいで。ちょっと短すぎない?」

サツキ「私、この方がスキ。」

メイ「メイも、メイも。」

サツキ「順番!」

お母さん「相変わらずのクセッ毛ね。私の子供の頃とそっくり。」

サツキ「大きくなったら私の髪も、お母さんのようになる?」

お母さん「たぶんね。あなたは母さん似だから…」

サツキ「お母さん、元気そうだったね。」

お父さん「ああ、そうだね。先生も、もう少しで、退院できるだろうって言ってたよ。」

メイ「もう少しってアシタ?」

サツキ「またメイの“アシタ”が始まった。」

お父さん「明日はちょっとムリだなあ。」

メイ「お母さん、メイのおフトンで、一緒に寝たいって。」

サツキ「あれっ、メイは大きくなったから、一人で寝るんじゃなかったの?」

メイ「お母さんはいいの!」

サツキたち「ハハハ…」

 

チャプター7

サツキ「お父さーん。朝ですよ!」

お父さん「うーん。」

メイ「えいっ。起きろーっ!」

お父さん「すまん。また寝すごした。」

サツキ「今日から私、お弁当よ。」

お父さん「しまった。すっかり忘れてた。」

サツキ「大丈夫。みんなのも作るね。」

メイ「焦げてる。」

サツキ「待ってぇ。」

サツキ「これ、メイのね。」

メイ「メイの?」

お父さん「メイ、座って食べなさい!」

サツキ「はい。自分で包んで。」

みっちゃん「サーツキちゃーん。」

サツキ「あっ、大変。ハーアーイ。」

お父さん「もう友だちができたのかい?」

メイ「“サーツキちゃーん”だって。」

サツキ「うん、みっちゃんっていうの。」

サツキ「ごちそうさま。行ってきまーす。」

お父さん・メイ「行ってらっしゃーい。」

サツキ「おはよう。」

みっちゃん「おはよう。早く行こう。」

お父さん「ふぁ〜あ。」

メイ「お父さーん。メイ、おねえさんみたい?」

お父さん「うん。お弁当さげて、どちらへ?」

メイ「ちょっとそこまで。」

メイ「お父さーん。お弁当まだ?」

お父さん「えっ、もう…?」

メイ「お父さん、お花屋さんね。」

メイ「オジャマタクシー!」

メイ「あっ! あれっ! 底ぬけだ…」

メイ「ん? みーっけ! あっ。あっ。うわぁ。」

メイ「あっ。あーっ。ん。あぁ! ん? ああっ! んあっ。」

 

チャプター8

メイ「あーっ! ハッ。うあーっ!」

メイ「ハッ。ハハハ… …フフフ。ワーッ。フフフ… ワーッ!」

メイ「わぁーっ。」

トトロ「グルルル…」

メイ「フフフ… フハッ。」

トトロ「ハッ、ハッ… ブワァークション!」

メイ「んー。あなたはだあれ? マックロクロスケ?」

トトロ「ドゥオ、ドゥオ、ヴロロロ…」

メイ「グワーッ!」

トトロ「ドゥオ、ドゥオ、ヴロロロ…」

メイ「トトロ! あなたトトロっていうのね。」

トトロ「フワーッ。」

メイ「やっぱりトトロね。トトロ…」

トトロ「フワーッ。」

 

チャプター9

みっちゃん「じゃあね。」

サツキ「あとでねーっ。」

サツキ「ただいま。」

お父さん「おかえり。あっ、もうこんな時間か。」

サツキ「メイは? みっちゃん家に行くの。」

お父さん「お弁当、まだなんだ。メイ、庭で遊んでないかい?」

サツキ「メーイッ。メーイッ。」

お父さん「メイ。」

サツキ「メーイッ。」

サツキ「お父さーん。メイの帽子があったー!」

サツキ「あっ。メイ… メイ…」

メイ「んっ。」

サツキ「あっ。フーッ。メイッ。こらっ。起きろ!」

メイ「はっ。」

サツキ「こんなとこで寝てちゃ、ダメでしょ。」

メイ「トトロは?」

サツキ「トトロ?」

メイ「あれ? あれ?」

サツキ「夢みてたの?」

メイ「トトロいたんだよ。」

サツキ「トトロって絵本に出てたトロルのこと?」

メイ「うん。トトロってちゃんと言ったもん。」

メイ「毛がはえて、こーんな口してて、こんなのと… こんくらいのと…」

メイ「こーんなに大きいのが寝てた。」

さつき「はーっ。」

お父さん「いた。いた。へえ… すごいね。秘密基地みたいだな。」

サツキ「お父さん。メイ、ここでトトロに会ったんだって。」

お父さん「トトロ?」

メイ「うん。こっち!」

お父さん「おーい、待ってくれ。」

メイ「あれっ?」

サツキ「ここ?」

メイ「ううん。さっきは大きな木のとこに行った。」

サツキ「だけど一本道だったよ。あっ、メイ。戻っておいでーっ。」

サツキ「メイったらーっ。」

サツキ「アハハハ…」

メイ「ほんとだもん! 本当にトトロいたんだもん! ウソじゃないもん!」

サツキ「うん。」

お父さん「メイ。」

メイ「ウソじゃないもん。」

お父さん「うん。お父さんもサツキも、メイがウソつきだなんて思っていないよ。」

お父さん「メイはきっと、この森の主に会ったんだ。」

お父さん「それはとても運がいいことなんだよ。でも、いつも会えるとは限らない。」

お父さん「さあ、まだ挨拶に行っていなかったね。」

サツキ「あいさつ?」

お父さん「塚森へ出発!」

サツキ「ハアッ。」

お父さん「ひゃあ、メイも重くなったなぁ。」

サツキ「お父さん。あのクスの木! 大きいねえ。」

メイ「あった!」

サツキ「あの木?」

メイ「うん!」

サツキ「お父さん。早く早く!」

メイ「あっ!穴、なくなっちゃった…」

サツキ「本当にここ?」

メイ「うん。」

サツキ「穴が消えちゃったんだって。」

お父さん「ねっ。いつでも会える訳じゃないんだよ。」

サツキ「また会える? 私も会いたい。」

お父さん「そうだな。運がよければね。立派な木だなあ。」

お父さん「きっと、ずーっとずーっと昔から、ここに立っていたんだね。」

お父さん「昔々は、木と人は仲よしだったんだよ。」

お父さん「お父さんは、この木を見て、あの家がとっても気に入ったんだ。」

お父さん「お母さんも、きっと好きになると思ってね。」

お父さん「さっ、お礼を言って戻ろう。お弁当を食べなきゃ。」

サツキ「そうだ! みっちゃん家に行く約束なんだ。」

メイ「メイも行く!」

お父さん「気をつけ。メイがお世話になりました。これからもよろしくお願いいたします。」

サツキ・メイ「お願いいたします。」

お父さん「家まで競争!」

サツキ「あっ、ずるーい。」

メイ「ああーん。」

サツキ「待ってーっ。」

メイ「ああ。」

サツキ「早くーっ。」

メイ「待ってーっ。」

サツキ「“今日は、すごいニュースがあるんです。”」

サツキ「“メイがお化けのトトロに出会いました。”」

サツキ「“私は、自分も会えたらいいなと思っています。”」

 

チャプター10

カンタの母ちゃん「カンタ! 早くしないと遅れるよ。」

カンタ「うん…」

先生「これっ!」

サツキ「ハッ。…メイ? 先生!」

先生「はい、サツキさん。」

サツキ「あの… 妹が…」

サツキ「おばあちゃん? メイ…」

ばあちゃん「ごめんな。おねえちゃんのとこ行くって、きかねぇもんだから…」

サツキ「だって… メイ。今日はお父さんが大学へ行く日だから、」

サツキ「おばあちゃん家で、イイ子で待ってるって、約束したでしょう。」

サツキ「私は、まだ2時間あるし、おばあちゃんだって忙しいのに…」

ばあちゃん「ずっとイイ子にしていたんだよ。ねえ。

サツキ「ふー。おばあちゃん。先生に話してくる。」

先生「サツキさんのお家は、お母さんが入院されていて大変なんです。」

先生「みなさん。仲よくできますね。」

子供たち「はーい。」

みっちゃん「なあに、それ?」

メイ「トトロだよ。」

サツキ「シーッ… おとなしくしてなきゃ、ダメでしょ。」

メイ「うん。」

サツキ「ふーっ。」

みっちゃん「メイちゃん、バイバイ。」

サツキ「クラブ休むって言って。」

みっちゃん「うん。先生に言っとく。」

友達「まったねー。」

メイ「バイバーイ。」

サツキ「メイ、急いで。雨ふるよ。」

メイ「うん。」

サツキ「わあっ、ふってきた!」

メイ「わっ!」

サツキ「あ。ほら。」

メイ「メイ、泣かないよ。エライ?」

サツキ「うん。でも困ったね…」

サツキ「お地蔵さま、ちょっと雨やどりさせて下さい。」

カンタ「ン… ン…」

サツキ「あ。」

カンタ「ン…」

サツキ「でも… あっ。」

メイ「おねえちゃん。よかったね。」

サツキ「うん…」

メイ「カサ、穴あいてるね。」

サツキ「うん…」

サツキ「お父さん、カサ持ってかなかったね。」

メイ「メイもお迎え行く!」

 

チャプター11

カンタ「だから、忘れたの!」

カンタのお母さん「雨がふってる時に、カサを忘れるバカがどこにいるの。」

カンタ「いってえ。」

カンタのお母さん「どうせ振り回して壊しちゃったんだよ。」

カンタ「ちがわい!」

カンタ「あっ!」

サツキ「ごめんください。」

カンタのお母さん「あら、サツキさん。メイちゃんも… ばあちゃん!」

サツキ「今日は、すみませんでした。」

カンタの母「こっちこそ、お役に立てなくてね。」

サツキ「あの、このカサ、カンタさんが貸してくれたんです。」

カンタの母「へえ。あの子が… やだよ。こんなボロガサ。」

サツキ「メイもいたから、とても助かったの。でもカンタさんが濡れちゃって。」

サツキ「ありがとうございました。」

カンタの母「いいのよ、いつだって泥だらけなんだから。」

カンタの母「ちっとは、きれいになるでしょう。お父さんを迎えに行くの?」

サツキ「ええ。」

カンタの母「エライねえ。メイちゃん。バイバイ。」

メイ「バイバイ。」

カンタ「ブーン…」

ばあちゃん「だれか来たんけぇ?」

カンタ「知らねえ!」

サツキ「あっ、ちょうど来たよ。」

メイ「あはっ。」

車掌「乗りますか? 発車オーライ。」

メイ「お父さん、乗ってないね。」

サツキ「きっと次のバスなんだよ。メイは、おばあちゃん家で待ってる?」

サツキ「どうしたの?」

メイ「む。」

サツキ「メイ… 眠いの?」

サツキ「だから言ったのに… 今から、おばあちゃん家、行く?」

メイ「ううん。」

サツキ「もうすぐだから、がんばりな。バス、遅いね…」

サツキ「ほら。」

 

チャプター12

サツキ「あ。ハッ。トトロ?」

トトロ「グゥォォォ…」

サツキ「あっ、待ってね。貸してあげる。早く。メイが落ちちゃう。」

サツキ「こうやって使うのよ。」

サツキ「わっ。」

トトロ「グゥオオオ…」

サツキ「ハッ。バスが来た! ハァ?」

ネコバス「グルルル…」

サツキ「ひっ。」

サツキ「トトロ、お父さんのカサ、持ってっちゃった…」

お父さん「やあ。すまん、すまん…」

車掌「発車オーライ。」

お父さん「電車が遅れてね。バスに間に合わなかったんだ。心配したかい?」

サツキ「出たの! お父さん、出た出た!」

メイ「ネコ! ネコのバス!」

お父さん「ん?」

サツキ「すっごく大きいの。」

メイ「こーんな目してるの。」

サツキ・メイ「コワーイ。」

サツキ「エヘヘ。会っちゃった。トトロに会っちゃった。ステキーッ。」

メイ「コワーイ。」

カエル「グエーッ。」

サツキ「ねえ…」

サツキ・メイ「ウワーッ。ハハハ…」

サツキ「“お母さん。まだ胸がドキドキしてるくらいです。”」

サツキ「“とてもフシギで不気味で楽しい1日でした。”」

サツキ「“それにトトロのくれたお礼もステキだったの。”」

サツキ「“ササの葉でくるんで、竜のヒゲで縛ってある包みでした。”」

サツキ「“家に帰ってから開けてみました。”」

サツキ「“そしたら、中から木の実が…”」

サツキ・メイ「わあーっ。」

お母さん「お家の庭が森になったらステキなので、木の実は庭にまくことにしました。」

お母さん「でも―」

サツキ「“なかなか芽が出ません。”」

サツキ「“メイは、毎日毎日、まだ出ない、まだ出ないと言います。”」

サツキ「“まるで、サルカニ合戦のカニになったみたい。”」

お母さん「まあ。フフフ…」

サツキ「“もうすぐ夏休みです。早く元気になって下さい。”」

サツキ「“お母さんさま。サツキ。”」

 

チャプター13

サツキ・メイ「ハハハ…」

お父さん「これこれ。よっ。おっ、おっと。」

サツキ・メイ「アハハハ…」

お父さん「消すよ。」

サツキ「待って。」

メイ「お父さん。アシタ芽でるかな。」

お父さん「そうだなあ。トトロなら知っているんだろうけどな。おやすみ。」

サツキ「…メイ。」

メイ「うーん。」

サツキ「木の実をまいたとこだよ。」

メイ「うん。」

メイ「あーっ。」

サツキ「…アハハ」

トトロ「ウーン… プゥアッ!」

木の芽「(ポン)」

サツキ・メイ「あーっ。ワアッ。」

木の芽「(ポン)」

トトロ「ウーン… ブゥアッ!」

木の芽「(ポン。ポン。ポン…)」

メイ「うわーっ。」

サツキ「ウーン… ワアッ!」

メイ「ウーン… エイッ! わあ。」

サツキ・メイ「やったー! やったー! うわ!」

メイ「うわぁーっ。うははっ。」

サツキ「ハッ。えいっ。」

トトロ「グゥオオオ…」

サツキ・メイ「ワァーオ。」

サツキ「メイ。私たち、風になってる!」

メイ「うん!」

オカリナの音「(ポー。ポー。プィ〜。ポー。ポー。ポー。)」

サツキ「ハッ。」

メイ「木がない…」

サツキ「あっ!」

メイ「あっ!」

サツキ「やったー!」

サツキ・メイ「わあああ…」

サツキ「夢だけど…」

メイ「夢じゃなかった。」

サツキ「夢だけど…」

メイ「夢じゃなかった。」

サツキ・メイ「バンザーイ。やったー。うふふ… わはは…」

 

チャプター14

郵便配達「草壁さーん。電報でーす。草壁さーん。電報です… 留守かな?」

メイ「おばあちゃーん。」

ばあちゃん「こっちだよ。これなら食べ頃だ。」

メイ「あは。」

サツキ「おばあちゃん。これは?」

ばあちゃん「ええよ。」

サツキ「ふう。おばあちゃんの畑って宝の山みたいね!」

ばあちゃん「ハハ… さあ、ひと休み、ひと休み。」

ばあちゃん「よーく冷えてるよ。」

サツキ「いただきまーす。んふ。おいしい。」

ばあちゃん「そうかい? お天道さま、いっぱいあびてっから、身体にもいいんだ。」

サツキ「お母さんの病気にも?」

ばあちゃん「もちろんさ。ばあちゃんの畑のもんを食べりゃ、すぐ元気になっちゃうよ。」

サツキ「今度の土曜日、お母さん帰ってくんの。」

メイ「メイのおフトンで一緒に寝るんだよ!」

ばあちゃん「そうかい。いよいよ退院か。」

サツキ「ううん、まだ本当の退院じゃなくて、月曜日には病院へ戻るの。」

サツキ「少しずつ、ならすんだって。」

ばあちゃん「そうかい。んじゃ、どんどん食べてもらわなくちゃ。」

メイ「メイがとったトンモコロシ、お母さんにあげるの。」

ばあちゃん「お母さん、きっと喜ぶよ。」

メイ「うん!」

カンタ「電報。留守だからってあずかった。」

サツキ「私ん家?」

サツキ「おばあちゃん。お父さん、夕方まで帰らないの。」

ばあちゃん「開けてみな。急ぎだといけねぇから。」

サツキ「うん。」

サツキ「“レンラクコウ。シチコクヤマ…”」

サツキ「七国山病院! お母さんの病院からだわ。お母さんに何かあったんだ…」

サツキ「おばあちゃん、どうしよう! 連絡しろって。」

ばあちゃん「落ち着いて、落ち着いて… お父さんの居場所わかんのか。」

サツキ「研究室の番号は知ってるけど、でも電話がないもん。」

ばあちゃん「カンタ。本家へ連れてってあげな。電話かしてもらえ。」

カンタ「うん。」

ばあちゃん「メイちゃんは、ここにいな。」

サツキ「メイ。おばあちゃんのとこにいな。」

サツキ「もしもし。市外をお願いします。東京の31局の1382番です。はい。」

本家のおばあちゃん「かわいい子じゃねえ。カンタ…」

サツキ「もしもし。はい…」

サツキ「もしもし。考古学教室ですか? 父を… あの、草壁をお願いします。」

サツキ「私、草壁サツキです。はい。」

サツキ「あっ、お父さん! 私、サツキ!」

お父さん「やあ、なんだい? フンフン。病院から…」

お父さん「わかった。いますぐ病院に電話してみるよ。」

サツキ「お母さんに何かあったの? どうしよう。お父さん!」

お父さん「大丈夫だよ。病院にたしかめたら、すぐそっちへ電話するから。」

お父さん「そこで待たせてもらいなさい。」

サツキ「うん。」

お父さん「じゃあ、いったん切るからね。」

サツキ「おばあちゃん。ここで待たせて下さい。お父さんが電話してくるの。」

本家のおばあちゃん「ああ。ゆっくりしてきな。」

 

チャプター15

メイ「おねえちゃーん。ハッ。」

ヤギ「(メエー。メエー。)」

メイ「ダメだよ。これ、お母さんのトンモロコシだよ。」

ヤギ「(ンメエー。)」

メイ「ダメだもん! お母さんにあげるんだもん!」

サツキ「メイ。お母さんの体の具合が悪いんだって。」

サツキ「だから今度、帰ってくるの延ばすって。」

メイ「ヤダーッ!」

サツキ「しかたないじゃない。ムリして病気が重くなったら困るでしょ。」

メイ「やだ〜っ」

サツキ「ねっ。ちょっと延ばすだけだから…」

メイ「やだ〜!」

サツキ「じゃ、お母さんが死んじゃってもいいのね。」

メイ「やぁだ〜!」

サツキ「メイのバカ! もう知らない!」

カンタ「行こうよ。」

メイ「ウァーン… おねえちゃんのバカァ。ウワーン。バカァ。」

ばあちゃん「そろそろ洗濯物をしまわねぇと… そんなに気を落とさんで。」

ばあちゃん「ばあちゃんが手伝いに来てやったから、元気だしな。」

ばあちゃん「お父さんは病院に寄ると言ってんだしよ。」

ばあちゃん「お母さん風邪だっていうんだから、次の土曜にゃ戻ってくるよ。」

サツキ「この前もそうだったの… ほんのちょっと入院するだけだって。」

サツキ「風邪みたいなものだって… お母さん、死んじゃったらどうしよう。」

ばあちゃん「…サツキちゃん。」

サツキ「もしかしたら、お母さん… ウァーン。」

ばあちゃん「大丈夫。大丈夫。」

ばあちゃん「こんなかわいい子たちをおいて、どこのだれが死ねっかい。」

ばあちゃん「泣くんでね。は、泣くんでね。」

ばあちゃん「父ちゃんが戻るまで、ばあちゃんが、いてやっから。な?」

ばあちゃん「メイちゃーん。」

サツキ「メーイッ。メーイッ。」

サツキ「メイ、戻ってきた?」

ばあちゃん「バス停にもいなかったけ?」

うん。」

ばあちゃん「おかしいな。どこさ行っちゃったもんだか。」

サツキ「さっきメイとケンカしたの。だってメイったら…!」

サツキ「あの子… お母さんの病院に行ったんじゃないかしら…」

ばあちゃん「七国山の病院か? 大人の足でも3時間かかるわ。」

サツキ「見てくる!」

ばあちゃん「カンタ〜。早く父ちゃん呼んでこい。メイちゃんがいなくなっちゃたんだ。」

 

チャプター16

サツキ「メイのバカ。すぐ迷子になるくせに。メーイッ!!」

サツキ「すいません… おじさん。あの…」

農夫「え?」

サツキ「この道を小さな女の子が、通らなかったですか? 私の妹なの。」

農夫「さあてねえ… 女の子? 見たら気がついただろうけどなあ。」

サツキ「こっちじゃないのかしら?」

農夫「たしかに、こっちへ来たのかい?」

サツキ「わからないの。」

サツキ「メーイッ!!」

サツキ「ハァ。ハァ…」

サツキ「止まって下さーい!」

若い男「おーとと… バッカヤロー。危ねぇ!」

サツキ「妹を捜してるんです! 女の子、見ませんでしたか?」

若い女「妹さん?」

サツキ「七国山病院へ言ったらしいの。4才の女の子です。」

若い男「リョウコちゃん。気がついた?」

若い女「ううん。私たちね。七国山から来たの。」

若い女「けど、そういう子は見なかったわよ。」

サツキ「…そう。ありがとう。」

若い男「おまえ。どこから来たの。」

サツキ「松郷です。」

若い男「まつごう?」

若い女「ああ、何かの間違いじゃない。」

若い男「じゃあな。」

カンタ「サッキー。」

サツキ「カンちゃーん! いた?」

カンタ「ダメだ。こっちも?」

サツキ「うん。」

カンタ「今、父ちゃんたちが捜してる。」

カンタ「オレ、かわりに七国山へ行ってやるから。おまえは家に戻れ。」

サツキ「メイは病院へ行こうとして、途中で道を間違えたのよ。きっと。」

カンタ「さっき、神池でサンダルが見つかったんだ!」

サツキ「ハッ。」

カンタ「まだメイの物って決まってないぞ!」

サツキ「ハァ。ハァ…」

男「見つかったかい?」

ばあちゃん「ナンマンダブ。ナンマンダブ…」

カンタの父「そっちの方は泥が深いから… その先。」

男「オーイ。竿あまってないかぁ。」

みっちゃん「おばあちゃん。サツキちゃんが来た。」

サツキ「おばあちゃーん」

ばあちゃん「これ。これだよ。」

サツキ「メイんじゃない。」

ばあちゃん「へ… ふぁ〜。」

ばあちゃん「よかったよぉ… わたしゃてっきりメイちゃんのかと思って…」

カンタの父「なんだぁ。ばあちゃんの早とちりか。」

男「おーい。間違いだとよぉ。」

男「じゃあ、どこいったんだろ。」

男「もういっぺん捜しなおしだな。」

女「早くしないと暗くなるよ。」

カンタの父「すまねぇな。みんな。ご苦労でも手分けしてたのむよ。」

男「いやあ、おたがいさまだから…」

男「だれか駐在に知らせた方がいいな…」

 

チャプター17

サツキ「お願い。トトロの所へ通して。メイが迷子になっちゃったの。」

サツキ「もうじき暗くなるのに、あの子どこかで道に迷ってるの。」

サツキ「あっ。」

サツキ「トトロ! トトロ。メイが迷子になっちゃったの。捜したけど見つからないの!」

サツキ「お願い。メイを捜して。今頃、きっとどこかで泣いてるわ。」

サツキ「どうしたらいいか、わからないの…」

トトロ「グゥオオ…」

トトロ「ウオオオ…」

サツキ「ハッ?」

ネコバス「ナ〜オオオ…」

サツキ「みんなには見えないんだわ。」

サツキ「ああっ。うあーっ!」

ネコバス「ナ〜オオオ…」

サツキ「わあっ。アハハ…」

ばあちゃん「メイちゃーん。」

サツキ「あ。木がよけてる!」

サツキ「メーイ」

メイ「ハッ。おねえちゃーん。おねえちゃーん。」

サツキ「メーイ。」

サツキ「メイ。」

メイ「おねえちゃーん。」

サツキ「バカメイ。」

メイ「ごめんなさーい。」

サツキ「トウモロコシを、お母さんに届ける気だったの?」

ネコバス「ナーオ…」

サツキ「あっ。」

サツキ「あはっ… 病院へ行ってくれるの? ありがとう!」

お母さん「ごめんなさい。ただの風邪なのに、病院が電報打ったりしたから…」

お母さん「子供たち、きっと心配してるわね。かわいそうなことしちゃった。」

お父さん「いや、わかれば安心するさ。」

お父さん「君もみんなも、これまで、よく頑張ってきたんだもの。」

お父さん「楽しみがちょっと延びるだけだよ。」

お母さん「あの子たち、見かけよりずっと、ムリしてきたと思うの。」

お母さん「サツキなんか聞き分けがいいから、なおのこと、かわいそう。」

お父さん「そうだね。」

「退院したら、今度はあの子たちに、うんとワガママをさせてあげるつもりよ。」

お父さん「おいおい。」

メイ「お母さん、笑ってるよ。」

サツキ「大丈夫みたいだね。」

メイ「うん。」

お母さん「さあ、早く元気にならなくっちゃね。」

お父さん「ああ。」

お母さん「うふ。」

お父さん「あれ? だれだろう? 」

お母さん「あっ。」

お父さん「どうしたの?」

お母さん「今、そこの松の木で、サツキトメイが笑ったように見えたの。」

お父さん「案外そうかもしれないよ。ほら。」

 

チャプター18

(となりのトトロ)

♪トトロ トトロ

♪トトロ トトロ

♪だれかが、こっそり

♪小路に 木の実 うずめて

♪ちっさな芽 生えたら

♪秘密の暗号 森へのパスポート

♪すてきな冒険はじまる

♪となりのトトロ トトロ

♪トトロ トトロ

♪森の中に むかしから住んでる

♪となりのトトロ トトロ

♪トトロ トトロ

♪子供のときにだけ あなたに訪れる

♪不思議な出会い

 

♪雨ふり バス停

♪ズブヌレ オバケがいたら

♪あなたの雨ガサ

♪さしてあげましょ 森へのパスポート

♪魔法の扉 あきます

♪となりのトトロ トトロ

♪トトロ トトロ

♪月夜の晩に オカリナ吹いてる

♪となりのトトロ トトロ

♪トトロ トトロ

♪もしも会えたなら

♪すてきな しあわせが

♪あなたに来るわ

 

 

 

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