◎ 多摩湖の桜 開花傾向(平成18年〜20年の3か年)
多摩湖の桜の開花情報を平成18年〜20年の3か年にわたり調査してみました。
その結果、多摩湖の桜は、東京都心の桜に比べ、
@ 開花が、3〜4日遅れる。
A 満開が、2〜3日遅れる。
B 見頃を過ぎるのが、ほぼ同じである。
などの傾向があることがわかりました。
わずか3年間の調査のため断定するには無理がありますが、
多摩湖の桜の開花期間は、都心の桜に比べて少し短命のような感じです。
多摩湖の花見は、以上を踏まえた上で、行かれるとよいと思います。
過去3年間の開花情報はこちら。
多摩湖の桜は、ダムの堤体強化工事のため、狭山公園内でのお花見はあまり適していません。東京都水道局西部建設事務所監督員詰所(旧水道局狭山研修所)=村山下貯水池工事インフォメーションセンター周辺の水道局用地内でのお花見がよいと思われます。
位置的には、多摩湖(村山下貯水池)堰堤の南側になります。面積的には、それほど広くありませんので、過剰な期待はしないでください。
駐車場はありませんので、公共交通機関を利用します。
西武多摩湖線「武蔵大和駅」から徒歩10分くらいです。
※ もし狭山公園内でお花見をするなら、太陽広場のあたりが落ち着けると思います。
※ 西武園ゆうえんち内でのお花見も、桜がライトアップされ綺麗みたいですよ!
多摩湖の桜 |
モルゲンロートに染まる満開の多摩湖のサクラ 平成18年4月3日早朝撮影 |
※ 「日本さくらの会」と「3月27日:さくらの日」
財団法人「日本さくらの会」は、昭和39(1964)年9月29日、東京オリンピック開催の年に日本の花「さくら」の愛護、保存、育成、普及等を目的に設立されました。設立以来、桜の植樹や愛護、桜名所の保全、名木・巨木保存、桜を通じた国際親善事業を実施しているそうです。
3月27日は、「さくらの日」です。日本さくらの会が平成4(1992)年に制定しました。「さくら」と「咲く」に、九九の「3×9=27」を語呂あわせしたもので、七十二候のひとつ「桜始開」の時期にもちなんでいるそうです。
※ ソメイヨシノ「寿命60年説」
日本の桜の8割がソメイヨシノと言われますが、ソメイヨシノの寿命は60年しかないという説があるそうです。
ソメイヨシノは、病虫害に非常に弱いため、植えっ放しだと50〜60年で樹勢が衰え、ダメになる木が多いというのです。そもそもソメイヨシノは、江戸時代後期に現在の東京・駒込付近でつくられました。ソメイヨシノ同士では種ができないので、1本の木から接木で増やす品種であり、どの木も遺伝子が同じ「クローン」なのです。つまり、病気になると一気に流行してしまうということです。
ソメイヨシノの名所の多くは、戦勝記念や復興の象徴として、昭和10年代〜20年代に植えられたものです。現在は、戦後60年以上が経過し、樹勢の衰える時期にさしかかっているのです。
樹勢が回復し長生きさせる方法は、@肥料の施肥、A病気の早期発見と治療、B不必要な枝の剪定、の3点だそうです。
ご法度と言われてきた桜の枝切りは、ソメイヨシノの保全の切り札になると期待されています。これは、桜と同じバラ科であるリンゴの栽培技術のひとつの「弘前方式」を応用するものです。リンゴの大枝を切り水平方向に生育させる栽培法であり、大枝を切る「強剪定」という手入れ法がポイントになるということです。
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